キューバが生んだ天才ピアニスト、ベボ・バルデスが94歳で亡くなりました。
私の人生を大きく変えたキューバ人怪物ピアニスト、チューチョ・バルデスのお父さんです。
チューチョ本人からはよくお父さんの話を聞いた事がありました。
クラシック音楽を学ばなかった為に技術的に苦労した事が沢山あったので、息子には同じ苦労はさせまいと正統なクラシック音楽教育をチューチョにさせたこと。フラメンコ歌手のシガーラと出したCD「Lagrimas Negras」が爆発的に世界中でヒットしてシガーラと共に世界ツアーに出たものの、華やかすぎるツアーが途中でイヤになってしまい、息子のチューチョに丸投げした事・・・。
ベボが残した言葉を聞いてください。
«No quiero lloradera cuando me muera.
Escuchen un disco mío, compren ron y chocolate, y bailen»
僕が死んだ時、皆が嘆き悲しむことは望んでいない。
僕のCDを聴いてほしい。
ラム酒とチョコレートを買ってきて、そして踊ってほしい。