サンドウィッチマンを見ない日はまずない。
自分もネットでネタを暗記できるほど繰り返し見ているが、どれだけ繰り返し聞いてもまるで飽きないと言うのがそもそも凄い。
何度聞いても飽きない名演奏にハマる事もあるけれど、ここまで繰り返し聞いても飽きない音楽ってあるだろうか。
サンドウィッチマンに出会ったのは随分前に仙台市が主催する東京の某ホテルでの仙台市PRイベントのゲストとして出演した時だった。その頃すでに私はサンドウィチマンの大大ファンで、同じイベントのゲストとしてサンドウィッチマンも呼ばれていると聞き、狂喜乱舞の心で会場に向かったのだった。
有難いハプニングが幸いして、その日、会場の控え室が一つしか使えない事になり、彼らと一緒の部屋で出番まで待つ事となった。その間の数時間は自分の人生の中でとても衝撃的な時間となった。
とにかく彼らの放つ言葉が笑える。全ての動作が心優しくて、研ぎ澄まされていて、猛烈に温かい。
今思えば、その頃は彼らは今のように大ブレークする直前だったのだが、結局その後も彼らと音楽入りコントをやったりゲストで友情出演してもらったりラジオ番組に呼んで頂いたり、とご縁が続き、とうとう昨年は2月にスペインまで来てもらって、南スペインのコリアデルリオと首都マドリッドの二箇所で一緒に舞台をやる事まで叶ったのだった。スペインコンサートの模様はTBSの金スマで2週に渡って放送されたのだけど、テレビでは映しきれないほどスペインで見る彼らの実力は本当に凄かった。笑いに言語の壁はほとんど関係ない、と思った。
サンドウィッチマンの凄さは日常の姿にあると思う。彼らは本当に「普通」で、本当に仲が良い。マネージャーの林さんも同じくらい仲が良くて面白くて、温かい。そしてお互いを思いやる心がどんな時でも(余裕がある時も焦っている時も)一瞬たりとも崩れない。舞台、楽屋の部屋、移動の乗り物、食事のテーブルも、どこもかしこも隣同士かお向き合いに座り、いつも至近距離で一緒に過ごしている。なのに、普通の会話がいちいち面白い。そしてその「いちいち面白い普通の会話」は、二人だけの時も、スタッフがいる数人の時も、何百人と言う観客がいる舞台の時も、何百万人と言う視聴者の前のテレビでも変わらない。
人に対して態度を変える人はどの世界でも沢山出逢うけど、サンドの二人ほど誰に対しても同じ態度で接する人もなかなかいないような気がする。子供から大人、言葉が通じない外国人、それにもしかしたら犬とか猫とか道端の草花までをも笑わせる人たちなのではないかと思ったりする。
しかしどう見ても忙しすぎるこの一年、彼らはちゃんと寝て休んでるのかな・・。